すまいる総合歯科
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愛媛県今治市

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こんにちは。すまいる歯科院長の渡辺です。
日頃の歯科治療に対する思い、疑問、出来事、 仕事を離れた後の事などお伝えしていきたいと思います。
飽きっぽい性格な為、時々しか更新しないと思いますが 宜しくお願いします。
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2012年3月アーカイブ

前回の続きです。

患者さんからご質問のあった、「甘いものはしみるのに、辛いものはなぜしみないのか?」

            ついでに「塩水はなぜしみにくいのか?」

 

甘いもの⇒唾液に溶けて砂糖水⇒その砂糖水の浸透圧のせいで⇒象牙質の中の水分が引っ張られる⇒その刺激でしみる

でしたが、では辛いものは・・・

辛いものは溶けても辛い水とはなりますが、浸透圧は普通の水とあまり変わらないからです。唐辛子の辛み成分のカプサイシンは水に溶けないので、浸透圧をあまりあげません。

そのため象牙質の中の水分が引っ張られないので、しみないということになります。

でも濃度の濃い、辛いお水だとやっぱりしみるような気もします。

 

この浸透圧により象牙質の中の水分が引っ張られて、歯が痛む説を動水力学説といいます。

 

 

 

ちなみにものすごーく化学知識がある方ならば、気づいた方もいらっしゃるかもしれませんが

この説明には矛盾があるのです。塩水についての説明ができないのです。

甘いものはしみるけど、塩水はしみないという人がいらっしゃいます。

塩は同じ量の砂糖と比較した場合、浸透圧が12倍も高いのですが、

なぜかしみないという人が多いのです。(塩を直接歯にすり込むとさすがにしみますが)

 

いろいろ調べましたが、説明できる専門家はいないんじゃないかな?

 

by すまいる総合歯科 院長 渡辺政継  愛媛県 松山市 近郊エミフル1Fです。

よくある質問3 「甘いものはなぜしみるの?」 理系の人向け

こんにちは。 よくある質問3です。

「甘いものはなぜしみるのか?」

 

もうすぐホワイトデーですね。私の学生時代はバレンタインデーのお礼といれば、キャンデーといった、おかしだったと思うのですが、

最近は「三倍返し」?といった、困った風習となってしまっている気がします >< 。

マスコミのせいなのか?

 

さてバレンタインに限らず、甘いものが好きな人は多いと思います。

そんな人は経験あるかもしれません。甘いものを食べたときにズキッっとしみたことはありませんか?

前置きが長くなりましたが、その理由についてご説明させていただきます。

 

まず、そもそもなぜ歯がしみるか?

これは前回のブログ記事を参考にしてみてください。

 

歯の構造の一つである象牙質には、目には見えませんが「象牙細管」と呼ばれるストローのような管がたくさんあり、歯の神経がある「歯髄」まで通じています。

外からの刺激がその管を通して「歯髄」に伝わって痛みがでます。

 

では甘いものを食べるとしみる理由についてですが

 

象牙細管の中は液体で満たされている状態です。

甘いものを食べると唾液で砂糖水となりますが、その砂糖水が象牙細管に触れると

浸透圧の違いから、象牙細管内の液体が濃度の高い砂糖水の方に吸い出されます。

(浸透圧については中学の理科で習いましたね。)

 

この液体が移動するときの刺激でその周囲にある神経が痛みを出します。 これがしみている状態となります。

 

 実は先日、患者さんから「甘いものはしみるのに、辛いものはしみにくいのはなんですか?」

というご質問をいただきました。

とっさに「甘いものは化学構造が単純なので象牙質の管のなかにしみやすいのです」と

答えましたが・・・

まるっきり間違えてしまいました。

後々考えると、糖分の化学式はけっこう複雑なので、化学構造が単純なハズはないと気がつき

調べさせていただきました。勉強になりました

 

この場を借りて訂正します。ごめんなさい。

 

byすまいる総合歯科 院長 渡辺政継  典型的な理系人間です。 松山市近郊エミフル

よくある質問2 「歯はなぜしみるのか?」

こんにちは。

ご経験ある方もいらっしゃると思います。

冷たいものがしみたので、歯医者さんに行ったのに虫歯は無い。

そしてついた診断名が知覚過敏。

とくにこれといった治療はせずに治療終了。

なにか釈然とせずに歯科医院をあとにした・・・。

 

最近よくCMでも「知覚過敏」という言葉を聞きます。

虫歯でないのに歯がしみる状態をいうのですがこれはなぜかについてご説明させていただきます

 

まず歯がしみる原理についてご説明させていたできます。

歯には表面から「エナメル質」「象牙質」「歯髄」といった構造になります。

「エナメル質」は水晶のような硬い結晶からできていて、外からの刺激から、歯を守る役割を担っています。 ちなみに体の中でもっとも硬い部分です。

そのエナメル質の下に「象牙質」とよばれる構造があります。

 

fig.jpgこの「象牙質」が歯がしみるのと深い関係があります。

象牙質はエナメル質よりも柔らかいのですが、骨よりは硬くできています。

しかし、象牙質は硬いことは硬いのですが、象牙細管とよばれる、細いストローのような管からできているので、ある意味スカスカの状態です。

その管を通じて刺激が歯の神経である「歯髄」に伝わって、痛みを出します。

その管の中を刺激がどう伝わるかは実際には正確なことはまだわかっていません。

私が11年前に歯科大学を卒業した時点では「動水力学説」といった説でほぼ間違いないだろうとなっていましたが、今の時代まじめにこの研究をする方はほとんどいらっしゃられない(研究してもあまり役に立ちそうにないので研究費がでないと思う)ので、たぶん何も進展していないと思います。

 

本来、象牙質はエナメル質によって覆われているので、しみたりすることはないのですが

むし歯でエナメル質に穴が開いたり、歯周病で歯ぐきがやせて象牙質が外に出てきたりすると

「冷たいもの」「甘いもの」といった刺激で象牙質の管を通じて歯の神経に刺激が伝わって

しみたりするわけです。

 

むし歯でないのにしみる「知覚過敏」の治療法としては

1、シュミテクト といった知覚過敏用の歯磨き粉を使う。

2.歯科医院で葉の表面をコーティングしてもらう

 

といった方法となります。

また、歯周病で歯茎が痩せてしみる場合は、歯周病の進行を止めるために

歯石取りをします。ただ、歯石を取った後に一時的にしみが強くなることが多いです。

これは歯周病の改善のためには仕方がないことです。最終的には改善しますよ。

 

長くなりました・・・

 

診療中、マイナーな質問でもお答えしますのでの、日々の生活の中で何か気になることがあれば

気軽にご質問ください。  

by すまいる総合歯科 院長 渡辺政継  愛媛県 松山市 近郊エミフル1Fです。

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