すまいる総合歯科
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愛媛県今治市

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こんにちは。すまいる歯科院長の渡辺です。
日頃の歯科治療に対する思い、疑問、出来事、 仕事を離れた後の事などお伝えしていきたいと思います。
飽きっぽい性格な為、時々しか更新しないと思いますが 宜しくお願いします。
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歯科医師としての誓い

8020運動、というものをご存知か、もしかしたら聞いたことがあるかと思います。

 

80歳で20本の健康な歯を保つというものです。たかが歯じゃないかと皆さんは思われるかもしれませんが、
そもそも動物においては、自分の歯が機能しなくなることは命の終わりを意味しました。歯が無ければ、餌を食べることができなくなるからです。


しかし、人間は歯が無くても食べられるように加工する技術を持っていますから、歯の喪失=死、とはなりません。

ただ、本来あるものが失われたら、問題が起こらないはずはありません。

むし歯により、歯に穴があいたりするだけでも、食べ物が頻繁にはさまるようになりますし、歯を抜けば当然、噛みにくくなり、そこから噛むための筋肉のバランスが崩れて、肩こりや頭痛などを引き起こしたりすることもあります。


むし歯は私たち歯医者が治療しますし、歯が無くなっても、とりあえず噛めるようにすることはできます。しかし、以前と同じように「回復する」訳ではありません。一度削った歯は間違いなく、いつか再治療が必要となります。

 

 これまでの経験から、小さな金属の詰め物は5年、大きなものでは7年ほどで、歯と金属の間に隙間が空いてきます。

それは保険の素材だけではなく、何万円もする高価な素材(たとえばセラミック)を使っても同じことがいえます。

目に見えないようなわずかな隙間でも、むし歯や歯周病の細菌にとっては大きなすみかになります。

一度詰め物をしてしまえば、一生その歯の再治療をし続けなければなりません。

やはり、無傷の自分の歯、自分の歯並びが絶対にいいです

 

 今までは、痛くなれば治療を受ける、自分で気になる所だけ治療をして、とりあえずそれが解決すればお終いにするというパターンが多く見られました。その結果、不適切な治療が行われていても無頓着で、早期に受診する機会を逃し、必要なケアが無視され、年齢が進んでそれらが複合した悲惨な状態になって初めて、自分の歯の大切さを知ることになります。


日本人の寿命はどんどん延びて、しかし、歯のほうはあまりにもお粗末。そういうところから、80歳で20本の歯が残っているように、という発想が生まれ「8020運動」という言葉ができました。
80歳というのは、随分先のことのように思えますが、若い時期のメンテナンスの良し悪しがずっと後まで、歯とそれを支える歯周組織の健康に影響します。歯学部の学生時代に、「むし歯の無い子どもを作るためには、その母親となる女性を中学生のころから教育しなくてはいけない」と聞かされて、それこそ驚きましたが、患者さんの口の中をずっと見ていると、それは真実のように思えます。

 

歯を失う原因の多くは、むし歯と歯周病ですが、今では原因がほとんど解明され、予防法も確立してきています。

むし歯も、歯周病も、良い状態を保つには、自分自身でのケアが大切です。しかし、それが十分に行われるためには、専門家のアドバイスとケアが必要です。

患者様がそのことに関心を持たれた時、私たちは歯の専門家として、皆様のお口の健康維持に少しでもお役に立てればと思います。

 

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